妊娠中の病気として、妊婦さんが気をつけなければいけない妊娠高血圧症候群や妊婦糖尿病。お恥ずかしながら……私も6か月検診の際に、体重増加が少し目立っていたので、念の為の指導を受けました。
妊婦さんならありがちかもしれませんが……悪阻も落ち着く安定期の頃から、食事の量が増えたり運動不足が原因で、体重が一気に増加してしまったのです。
6か月検診での指導のおかげもあって、体重管理を意識した生活を心がけ、7か月検診1回目のときには先生に褒められるくらい増加をセーブすることができました!
0.1kg痩せました!この時期は、赤ちゃんも一気に大きくなる頃ということで、体重減少は難しいらしく、ダイエットについて本当に褒められました。
私は尿蛋白や高血圧などの症状はなく、体重増加だけが気になる診断の結果ということで、妊娠高血圧症候群だったわけではありませんが、このまま体重が増えすぎてしまうと妊娠高血圧症候群にかかる可能性もあるといわれました。
助産師の方から、妊娠高血圧症候群についての説明と予防、食事の具体的な指導があり、病気を発症した際の、母体と胎児への影響など、母子ともに命にかかわることだったので、ただ事じゃない……!と私も真剣に聞きました。
ここでは、妊娠高血圧症候群について詳しくご紹介しますが、妊婦糖尿病についても、同じような体重管理や運動などの予防が必要になるので、是非参考にしてください。
妊婦糖尿病の方は、妊娠高血圧症候群も起こしやすいらしい……。しっかり気をつけていきたいですね。
妊娠高血圧症候群とは?
妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降、分娩中、産後12週までに起こる高血圧・蛋白尿を主症状とする疾患です。自覚症状がほとんどなく、気付いたら病気になっているというパターンが多いようです。
妊娠高血圧症候群になると、早産、死産、子宮内胎児発育遅延の原因にもなり、赤ちゃんが産まれても死亡率が高くなります。さらに、妊娠高血圧症候群がひどくなると、意識がなくなって全身に激しいけいれんが起こったり、出産前に胎盤が剥がれて子宮内の大出血が起こったり、脳出血、肺水腫などを起こして、赤ちゃんはもちろん、ママも命を失うこともあります。
体重が増加したりするくらいで……本当に恐ろしい!!
妊娠高血圧症候群の予防
妊娠高血圧症候群に、一番効果があるのは食事療法(特に塩分制限)と安静!
既に妊娠高血圧症候群になっている場合は、高血圧などで倒れる危険もあるため、運動よりも食事に気をつかって安静にするのが一番ということですね。まだ、妊娠高血圧症候群にはなっていない!という方は、食事療法とは別に軽い運動なども取り入れて、体重制限ができるとベストだと思います。
妊娠高血圧症候群を予防する食事療法
塩分制限
妊娠後半期は、健康な妊婦さんでも、むくみが出たりします。私も、妊娠中期になってからむくみが原因で、足がつったり、朝起きたときに手が痛くなる手根管症候群のようなマイナートラブルに悩まされています。
ナトリウムは、むくみの原因であるとともに、血管を攣縮させてしまうために制限が必要になります。
- 1日の塩分は7g以内!(難しいよ!!!)
※日本人の通常の食事が10g程度※ - 1週間の体重増加は300g以内を目標にする!
※500g以上増えると、むくみや急な血圧上昇を起こす※
味付けを普段より薄味にしてみたり、良くだしを利かせるのがオススメです。弁当・お惣菜などの加工品、外食はとにかく塩分が多いので、なるべく控えましょう!
低エネルギー食
妊娠高血圧症候群の治療は、安静と食事療法が基本。妊娠後半期になると、産休に入ったり、お腹が重くなることで、仕事量や運動量が減ります。その分カロリーを減らすことが大事です!
悪阻が終わって沢山食べたくなる気持ちをぐっと抑えて、過食は避けましょう!特に脂肪と塩分のとり過ぎに注意です。
1日の必要エネルギーは体重1kgにつき30kcal
妊娠前期は150kcal、後期は350kcalを加えたカロリーが必要ですが、食べ過ぎに注意
例えば、体重50kgの場合は……
妊娠前期:50×30+150=1,500+150=1,650kcal
妊娠後期:50×30+350=1,500+350=1,850kcal
高蛋白
胎児が育つためには、良いタンパク質を摂ることが必要。妊娠高血圧症候群の人は、尿に蛋白質が出ていってしまう分、さらに多くの蛋白質を摂ることが必要になります。
お肉や魚、卵、大豆類(豆腐、納豆)など……私もたくさん食べました。コンビニにも売っているサラダチキンなどは低カロリー高蛋白なのでオススメです!
低脂肪
脂肪のとり過ぎも高カロリーにつながるため、できるだけ低脂肪の食事を意識しましょう!植物性の油を使うように心がけるのもいいですね。
バランスの良い食事 6つの基礎食品はむらなく食べる
今は通常の生活とは違って、妊娠中です。低カロリーだけを考えたり、一つのものばかり食べたりするのは、母子の健康によくありません。バランスの良い食事を心がけて、6つの基礎食品をむらなく食べるようにしてくださいね。
ママと赤ちゃんの健康のために意識した生活を
妊娠は病気じゃない!なんてよく言われますが、ママとお腹の中の赤ちゃんの命に関わる大イベントであることには間違いありません。ママと赤ちゃんの健康のためにも、食事や運動など、これまで以上に意識した生活を心がけて、健康なマタニティライフを、そして元気な赤ちゃんを迎えてくださいね。
私も体重管理を意識した生活を続けていきます!